プロ選手のように、見た目も走りも格好良く
何もここで、プロ選手と同じフル装備を購入し、装備に10万もかけようと提案するわけではない。今回は、身体によくフィットしてあなたのライディング環境とスタイルにあった服装の着用をお勧めしたいと思う。
バイクの上での見た目は乗り方にも影響する。身体に合っていないジャケットは風でばたつくし、動きを制限する。不適切なパンツで乗れば、擦傷からできものまで、それは大変な苦労を引き起こすのだ!
サイズが小さすぎるか大きすぎる、古くて臭いようなシューズは走行性の効率を明らかに妨げるし、あまりに安価なサングラスは怪我につながりかねず、目を傷める可能性だってある。
見た目の良さは、気分の良さだ。このパフォーマンスに与える影響は、無視できないものがある。
カラーコーディネイトをするのが好きな人もいるだろうし、色がまちまちでも気にしない人もいるだろう。全てをプロ選手仕様で揃えたい人もいれば、スポンサーロゴの入っていないウェアを好む人もいる。あなたの美的感覚がどんなであれ、サイクリングの服装に関しては、まず、フィットするものが一番だ。
1 ジャージ
ジャージは実に多くの種類がある。レトロなものから、ビールメーカーのもの、プロのレプリカ、無地、無地でかっこ悪いもの、などなど。価格も様々である。ラファやアソスのものは高品質だが、値段も高めだ。
夏用のジャージもフィット感が大事だが、あまりタイト過ぎないものがよいだろう。これは個人的な好みだが、フルレングスのジッパーがよいと思う。バイクの上で空気調整ができるからだ。素材は汗を逃すもので、肌に触れた時の摩擦が少ないものがよい。冬は長袖、保温性のアンダーシャツを下に着用できるぐらいの余裕が欲しい。
あまりに多くのメーカーがあり、特定のものを勧めるのは難しい。自分の目で確かめるのが一番だ。
2 バイクパンツ
服装の中で極めて重要。何故なら、股の辺りは走行中のトラブルが最も多く発生する部分だからだ。ライクラ製バイクパンツへの苦手意識は、できるだけ早く克服すること。後でその意味はわかるだろう。
長さは、太腿も真ん中から下へ指5本分程度。脚を程よくホールドしつつ、血流を妨げるほどのタイトさではいけない。サドルに当たる部分では十分なパッドが入っていること。 長時間のライドには摩擦防止クリームの使用を勧める。パンツにたっぷり塗るか、まあ、後は自分の好きなように!
カステリやクラフトはよいラインナップを持つメーカーだ。ビブショーツも試してみてほしい。ライクラ製のオーバーオールのようなものだ。これが最も快適。ビブは高価だが、ヘルメットに次ぎ、靴と並んで最も重要な装備の1つかもしれない。
もちろん、ライド後には毎回洗濯すること!
3 ヘルメット
小さ過ぎても、大き過ぎてもいけない。小さ過ぎるのは、一般的な町のスタンダードで言っても、評価されることはないだろう。大きすぎる場合は、常にずり落ちてくるヘルメットに煩わされることになる。大小ともに、本質的に危険だ。
よいヘルメットには、投資する価値がある。あなたの命を守ってくれるものなのだから。専門家の中には、いざと言うときに確実に機能するように、毎年新しいヘルメットに買い換えることを勧める人もいるぐらいだ。目立つように、明るい色がよい。
ジロ、オージーケーカブト、ベル、エスピューク、スペシャライズドが高品質でオススメできるヘルメットだ。
4 アイウェア
サングラスは通常、安いものではない。しかし、高級メーカーよりやや価格の安いものもあり、それらでも十分な機能性を持つ。品質が良く、丈夫なサングラスは、耐破損性に優れており、条件の違いによってレンズ交換ができると更に良い(日光下では濃い色、雨天時には黄色、またはクリアのレンズ)。また、頭にフィットし、ずり落ちてこないことである。
サングラスは、ヘルメットの紐の上からかけるとよい。プロ選手もそうしている。
オークリーのサングラスは市場で最も人気があるが、大抵最も値段も高い。アディダスはほどよいモデルを扱っており、ボレーもコストパフォーマンスのよいモデルがある。720アーマーというメーカーもチェックしてほしい。新しいメーカーだが、価格帯もよく、RX(度付きレンズ)のオプションがよい。
5 ソックス
くるぶしの長さや膝丈の靴下、これはNGだ!これも好みの問題だが、実際、膝までの長さ?くるぶしより下?ノー!
プロ志望の選手なら知っているだろう。本物のプロ選手が着用する唯一の長さは、脹ら脛の下あたりだ。プロはいつも白。しかし、みなさんは何色でもよいだろう。
自転車用のソックスは、日常着用するものと比較するとかなり値段は高い。しかし、その投資には値する。高品質の素材で作られ、耐久性が高い。長距離の走行で発汗した熱い靴の中でも、足を快適に保つように設計されている。
お勧めののメーカーはアソス、アディダス、カステリ、クラフトだ。色々なショップを見てまわるとよい。バーゲン品を見かけることも多い
6 シューズ
多くのサイクリスト予備軍だった人が、合わない靴を履いていたがためにやめてしまっている。まず、適切なサイクリング専用のシューズを購入しよう。スニーカーは今すぐにでもやめてほしい。適切なシューズはあなたのサイクリング体験を変えるはずだ。簡単に言うと、より快適で、足をサポートし、正しい組み合わせのペダルセット(シマノSPD、Lookなど)と使うことで、ペダリング効率がすぐにでも向上する。
シューズは本人にしかわからないところがあるので、できるだけ色々な店を回ることだ。もし、インターネットで購入する場合は、きちんとしたショップで適切なフィッティングサービスを受けてからの方がよい。もし幅広の足の持ち主なら、シマノかノースウェイブを試してみるとよいかもしれない。シディはシューズ界のトップメーカーだが、ジロとフィジークも今はとても人気。